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黒紗文庫は、書評集で紹介されている書籍データベースをボランティアの方々で、作成していく(予定の)プロジェクトです。 書評集は、書籍を紹介する書籍です。いまのところ、国内で発行された書評集を525冊収録しています(探せばもっとあるかもしれません)。 現在収録されている書評集は、国立国会図書館でのデータベースの検索、Amazonでのデータベースの検索、生成系AIの回答をもとに作成しました。 ここでは電子発行のみの書籍や、海外で発行された書籍は除いています。また、書評をまとめたwebページや、新聞・雑誌に掲載された書評はデータ収集の対象外としました。ここでは、書籍の形となっている書評(=書評集)を対象としました(新聞・雑誌に掲載された書評をのちに書籍にまとめたものは書評集と定義して、対象としています)。 書評集は書評家と呼ばれる、書籍を紹介する文章を書くプロです。書評集を読むと、新たな本の世界を発見させてくれます。書評集が広まれば、紹介されている書籍も広がります。 新刊ではなく、すでに発行されていて在庫となっている名著に光があたります。 書評書を書いている人物には、文芸家ではない方もいます。 小泉今日子さんは『小泉今日子書評集』で97冊の書籍を紹介しています。 芦田愛菜さんは、『まなの本棚』で約90冊の書籍を紹介しています。 ミスターチルドレンの桜井和寿さんや、福山雅治さんほか全体で30人が『私のいちばん好きな本』でそれぞれ1冊ずつの書籍を紹介しています。 書評集は、書評家によって書かれたもの、ある特定の分野やテーマのオススメの書籍をまとめたもの、新聞や雑誌の書評をまとめて書籍にしたもの、書籍を紹介しながら自分の体験や考えをエッセイ調に書かれたものなどがあります。 数ある書籍の山の中から名著に出会うのは大変ですので、書評集で紹介されている書籍を読むことは、名著であることが推奨されているので非常に助かります。好きな人物がオススメしている本を読むこともよいきっかけとなります。 しかしながら、書評集専門データベースと、書評集の中でどのような書籍が紹介されているかはデータベースが存在せず、日々、書評集と書評集で紹介されている書籍を知らずに通りすぎているのではないかと思います。 新しい名著に出会う機会を増やすこと、教育では読むべき本を探す効率化、好きな人物をもっと知れることのために、書評集で紹介されている書籍データベースを整備することにしたプロジェクトが『黒紗文庫』です。 『黒紗文庫』の黒紗(くろしゃ)とは、江戸時代、書評集などの高貴な書籍は黒紗(黒い絹織物)で包んで保管されていたという一説に由来します。 書評集自体のデータベースは整備しましたが、書評集の中で紹介されている書籍の情報は、対象の書籍を読んでくださった方からの情報をもとにこのwebサイトで紹介していく予定です。書評集の中で紹介されている書籍の情報は、書評集の目次となっている場合、巻末に記載されている場合、一覧とはなっておらず本文から抜き出す場合、別冊で後刷りされる場合などがあります。それぞれの状況が異なるため、いまのところ、書評集に収録された書籍の内容を横断的に検索する仕組みがない理由です。この課題を解決しようと試みているのが『黒紗文庫』です。 『黒紗文庫』では紹介されている書籍の存在をデータベースにすることに特化しています。著作権に触れるため、書評の内容は掲載の対象外とします。書評の内容を見たい場合は、その書評集を手に取っていただくことで読むことができます。既発行の書評集を知ってもらえる機会になるものと考えます。 |
書評集の探し方は、国立国会図書館の記事「書評を探す」を参考にしました。より詳しく知りたい方は参照してください。 この記事においても、書評集の中で紹介されている書籍の情報を「横断的に検索できる資料は、あまり見あたりません。」とあります。 黒紗文庫のトップページ、『書評で紹介されている書籍の検索 検索キーワード:』で書籍を横断的に検索することができるようになりました。ただし、書評で紹介されている書籍の情報を収集中・入力中ですので、いまのところ(2024年1月時点では)20%程度です。 |